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「失敗を知らないエンジニアに聞く、活躍する秘訣とは?」 ラクスル株式会社 CTO 山下 雄太


 

略歴
慶應NY高を卒業後、慶應義塾大学理工学部に進学。
在学中より、楽天株式会社、株式会社ナノ・メディア、株式会社マクロミルの各社において、インターンという立場ながら各社の大規模開発案件をリード。
その後、ラクスル株式会社の創業に携わる。大学卒業後、グリー株式会社に入社し、SNSや海外のプラットフォームの立ち上げに従事。
また、並行して国内外の新卒採用も関わり、同社のグローバルを担う人材採用にも貢献。2013年3月からラクスルにCTOとしてジョイン。

■28歳という若さで資本金18億円企業のCTOを務める山下さんにインタビューをさせて頂きます。
活躍する秘訣は何ですか?

活躍する秘訣ですか・・・
実は僕、何もやりたくないんですよ(笑)

 

写真②

 

 

■ん?どういうことですか?

僕、怠け者なんですね。
なので、僕は、すぐに仕組みを作るんですよ。
仕組みさえ作ってしまえば、あとはそれを滞りなく回すだけですよね。
その点、すごくエンジニアに向いていると思います。

 

■そういえば、山下さんは、学生時代からエンジニアとして企業で働いておられたんですよね?

そうですね。
ナノメディア・楽天・マクロミルと様々な企業で働かせていただきました。
高校時代からはまっていたプログラミングを活かせることができて、とても有意義でしたね。
高校時代は、アメリカに住んでいました。
卒業と日本の大学への入学までに約半年間ほど時間に余裕があったんです。
せっかくなら大学に入学するまでに何かしようと思いまして、
当時、派遣社員は儲かると聞いたものですから、飛びつきましたね。
どうせなら、将来に繋がる仕事が良かったので、技術を学べる場を探して、
ナノメディアにお世話になりました。
そこで一定の評価をしてもらえたこともあり、次の派遣先は楽天を紹介してもらいました。
QAエンジニアに従事していたのですが、毎日、楽天のエンジニアの方々を詰めていましたね。
「ここ直ってないですよ」や「ログイン出来ませんよ」なんて・・・

 

■その後、どうやって技術力を磨いたのですか?

新卒で入社したグリーで磨きましたね。
社員番号が168番だったんですよ。
まだまだ小さい組織だったので、何でもやらせてもらいました。
新卒時代にグリーの一大プロジェクトだった「iPhoneでの会員登録システム開発プロジェクト」を任せてもらい、開発だけでなく、田中社長の前でプレゼンテーションなどもやりました。
そもそも社会人になる際に企業選びの軸が「教科書では学べないノウハウや経験を学べるところ」だったんですね。
グリーって日本で数少ない数千台以上のサーバーをサービス運用として持っている会社でして、他社でもなかなかないレベルだと思います。
なので、そこにしかないものが学べるんじゃないかと思いましたね。

 

写真③

 

 

■実際、グリーに入社されていかがでしたか?

今振り返っても、とても良かったと思っています。
多くの、非常に優秀な先輩エンジニアの皆さんから、ノウハウも学べましたし、その学んだことを活かせる場がありました。
会社が伸び盛りということもあり、次から次へと様々なサービスが生み出されていきましたね。
そんな中で僕自身、特に「スピード」を重視して、開発を行ってきました。

 

■ぶっちゃけ質問で恐縮ですが、スピードを重視して、失敗してしまったことがあったら教えて下さい。

失敗ですか・・・
僕、失敗したことがないんですよ。

グリーでは、障害報告ってのがあるのですが、一度も障害報告をしたことがないんです。
もちろん、スピードも重要視していますが、質も大切にしています。
結局、障害を出してしまうと、お客様に迷惑がかかるじゃないですか。
お客様に迷惑がかかるということは、結果的には、回りまわって、会社のサポートチームにも迷惑をかけるということにもなりますし・・・
そうした、多大開発のスピードにこだわるのではなく、「事業と組織に対しての全体感」と言う考え方から、質を大切にしてきた経緯もあります。

 

■失敗したことがないって本当ですか?

もちろん、障害が出そうになったことはありますが、障害が出る前に絶対に直すんです。
ヤバいって言いながら・・・
常に「こうなったらヤバい」っていうのを事前に予見しておくんです。
そうしたら、ヤバい状態になったときでも、落ち着いて対処できるんですよね。
社内には迷惑かけましたが。(汗)
グリーでは、様々なことを学ばせてもらいましたし、やらせて頂きました。
特に数多くの大規模システムの開発に携われたことは、とても良い経験でした。
先ほどお伝えしたような、全体感と言う考え方や思想も、そこで気づき磨かれたと思っています。
こうした経験から、今、こうしてラクスルがサービスとしても組織としてもスケールした時のことをイメージできるようになってきました。
まぁ、理想と現実はまだまだかけ離れているんですけどね・・・

 

写真④

 

 

■なぜ、理想と現実が離れているラクスルへのチャレンジを選択されたのですか?

実は、ラクスルって僕の理念と同じなんですよ。
ラクスルの理念は、「仕組みを変えれば世界はもっと良くなる」です。
僕自身エンジニアとしてのキャリアを進むと決めてから、仕組みを変え、日本や世界を変えたいと思っているんです。
まさにラクスルは、僕の人生そのものなんですね。
ラクスルは、印刷会社と印刷物発注者をマッチングさせるシステムを開発してます。
印刷ってとても身近なもので、生活する上で欠かせないものだと思うんですよね。
例えば、今日お会いさせて頂いた際に交換する名刺も印刷会社が絡んでいるように。
今後に関しては、印刷と言う「刷る」だけの部分だけでなく、その前後のプロセスに関しても現在、すでに一部のサービスを提供していますが、
その領域をもっと広げて行きたいと考えております。
詳しく聞きたい方は、是非オフィスへどうぞ(笑)
たとえば、街のラーメン屋さんがチラシを作りたいけど、デザインができないなんてことも結構あるんですね。
通常であれば、デザインは、デザイン会社へ。印刷は、印刷会社へ。
ポスティングは、ポスティング会社へ仕事をお願いするじゃないですか。
そしたら、いったい何人の営業マンが必要で、いくら人件費をかけているのかって話なんですよ。
そこでラクスルは、まさにこれらの仕組みをITを用いて、より効率的にサービスの提供領域を広げていきます。結果的には、マーケティングカンパニーを目指しています。
僕は、日本の中小企業にもっと本業に力を入れてもらいと思っています。
日本を元気にするため、中小企業を元気にするため、人を介在せずにシステムでできるようにしていきたいんです。

 

■何もやらなくて良くなるには、まだまだ遠そうですね。

僕の仕事は、まだまだ多そうです・・・(笑)

 

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