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「ロックじゃないものはやりたくない」株式会社nanapi 取締役CTO 和田修一


 

略歴
中央大学経済学部卒業後、楽天に総合職で入社。インフラ事業部に配属され、インフラエンジニアとしてキャリアスタート。
楽天台湾市場の立ち上げに携わり、独立。株式会社ロケットスタート立ち上げ。株式会社nanapiに社名変更後も、取締役CTOとして活動中。

Q:今回は株式会社nanapi取締役CTOの和田さんにお話をお伺いします。プライベートな内容まで根掘り葉掘りお伺いしてしまいますが、本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、普段はどんなチームで開発されているのですか?

和田:
主に3つのチームで構成されています。
nanapi.jpを作っているチーム、アンサー(先日リリースしたiOSアプリ)を作っているチーム、インフラチームの3チームです。インフラチームといっても、僕一人なんですけど(笑)
そこの全体のエンジニアをコーディネートするのが主に僕の役割です。プロジェクトによっては僕もエンジニアとして入るときもありますが、基本的にはチーム単位で動いてもらっています。

 

Q:言語やフレームワークはどういったものを使っていますか?

 

和田:
Webサービスを作る際は、ほとんどPHP+CakePHPでつくることが多いですね。ただこの点に強くこだわっているわけではないので、これから作るものはPHP以外で作ることもあると思います。実際に一部のツールなどはRailsで書かれているものもあったりします。言語やフレームワークに関しては、これからはより自由に選択するという方向でもいいかなと思っています。当然トレンドから大きく外れたものは使うべきではないですが、エンジニアの興味のあるテクノロジーを使うというのが結果的に良いものを生み出すことにもつながるので。

 

Q:和田さんがエンジニアとして今なさっている業務はどのあたりでしょうか?

 

和田:
エンジニアとしてメインでコミットしている部分はサーバなどのインフラを中心とした業務です。
nanapiでは1年ほど前から、chef-serverを導入し、サーバの構築から設定の変更までほぼ全て自動的に行うようにしています。そのため、インフラに関わる作業は現時点でも僕一人でやっていますが数倍の台数になってもまず問題なく出来ると思っています。
現在はエンジニアも増えてきたので、サーバの設定変更もすべて、Github上でPullRequestを通じて反映するようにしています。これを徹底することで、サーバの状態を常に一定に保つことができ、個々の作業の差分をかなり吸収できているのではないかなと思います。
その他ミドルウェアも常に検証していますし、更新し続けています。最近ですとLoadBalancerをHAProxyに移行しようと思い導入を進めています。

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Q:Facebook上では、運動や音楽に関する投稿や料理の画像をよく拝見するのですが。

 

和田:
確かに私のFacebookへの投稿はそのあたりの内容が多いですね。それぞれ趣味みたいなもので楽しみながら投稿しているような感じです。

まず音楽に関してですが、高校生の時からエレキギターを始めて現在まで続けています。もう今は昔みたいに演奏できませんが、プロを目指していた時期もありました。始めたきっかけとしては、「モテたいから」だったんすけどね(笑)
ただ音楽はやっていて楽しかったですね。人前で演奏したり、自分で曲をつくってレコーディングしたり。22歳くらいまでは結構のめり込んでいて、スタジオミュージシャンになろうかな、とも考えていました。
ただ実際に自分のキャリアについて真剣に考えた結果、ギターだけで食べていくことも難しいなと思い音楽の道には進まないという選択肢をとりました。当時は大学生でしたので、普通に就職活動をし、2005年に楽天株式会社に入社しました。ちょうど楽天イーグルスが出来た年になります。

 

Q:その頃には今のようなライフスタイルが確立されていたのでしょうか?

 

音楽は続けていましたが、一番違うのは健康や身体に対する考え方ですね。当時の生活は今と比べると不健康そのものでした。煙草は吸うし、酒は大量に飲むし、飲んだあとも深夜にラーメンは食べるし。体重も今より10キロは太っていました。

 

Q:そんな生活から今のような健康的な生活に切り替えるきっかけは何だったんでしょうか?

 

和田:
起業するタイミングで改めて自分自身を見直すようになりました。「このままじゃだめだな」と。
普段の生活習慣を見直し、運動を始めました。本当に久しぶりの運動だったので、少しずつですね。最初に始めたのは、簡単な筋トレとランニングです。なにかとすぐにのめり込むタイプなので、早々にフルマラソンに申し込んでしまいました。そうやってライフスタイルを切り替えたことで、あっという間に10キロくらいダイエットすることも出来たのでよかったなと思っています。
現在でも平日の朝は、10キロほどのランをして、朝ごはんとお弁当をつくって、家事をやってから出社という日々を送っています。

 

Q:健康面でいうと他に気を使っていることってありますか?

 

仕事から帰ってきてから寝るまでの時間を、翌日のために大事にしています。帰宅して家が散らかっているとすごくストレスが溜まるので、出社前に家事などは済ませてしまうんですよ。日中最高のパフォーマンスを出せるように効率的に睡眠をとる工夫もしていて、家に帰ってきてからアロマを炊いて、ヨガと瞑想をしてから就寝するようにしています。

 

Q:ベンチャー企業の役員で、かつエンジニア職の方でそこまで気を使って生活ができている方はなかなかいらっしゃらないですよね?

 

和田:
どうなんでしょうか。僕の周りにいないだけかなもしれませんが、あまり聞きませんね(笑)
マラソンを始めてからは5年くらいになるのですが、僕が大事にしているのは、決めたことを継続することと、計画性なんですよ。マラソンというスポーツって、一夜漬けでいきなり42.195キロ走れるようになるスポーツではないですよね。やっぱり仕事と同じで計画性がないと成果が出せないものだと思います。
なので、大会から逆算して計画を立てて、それに沿ってトレーニングをするということが大事だと思っています。

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Q:実際にはどれくらい運動をされているのでしょうか?

 

和田:
走るときは多くて月180キロくらいでしょうか。ここ半年ではトライアスロン用のトレーニングも始めているので、ラン以外にも平日のお昼の時間を使って近くのジムに泳ぎに行く日もあります。
ただ、こういった話をしているとスポーツばっかりやっているのかこの人?って思われるかもしれませんがそんなことはないんですよ。実際に運動をしている時でも、とくに長時間&長距離の運動になると仕事に関することを考えていることが多いです。というか一日中仕事のことくらいしか考えていないのですが(笑)
例えば、システム周りのちょっとよい解決方法が生まれたりとか、サービスのアイデアがうまれたりとか。実際に走っている最中は考えることしか出来ないので、思考に集中できることは効率がいいんじゃないかとか思っています。

 

Q:運動を始めるきっかけって何かあったんですか?

 

和田:
起業を決めたあと何かしら自分を変えないとなと思っている時に読んだ「仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか」という本があります。内容としてはタイトルの通りなのですが、いろいろな「出来る人」の事例を読むだけでもすごく参考になるんですよ。
それを読んで、失敗のパターンは数多くありますけど、成功のパターンは少ない。
それじゃあ成功のパターンをしてやろう!って思ったんです。

 

Q:なるほど。ということは、ビジネス面での成功に対する欲求もかなり強いんですかね?

 

和田:
取締役として当然です。
ただ、成功といってもお金持ちになりたいとかではなく、「自分のつくったプロダクトによって世の中を少しでもよくしたい」という思いが一番強いですね。
前職でもいろいろな経験をすることができましたが、やはりすでに出来あがっているビジネスの上で、出来上がっているシステムを見ることが多かった。新規事業をやるとしても、資本もあるし知名度もある。やっぱりそういう環境と自分自身で始めるというのは根本的に違うなぁと思いますね。

そのため、最初の思いとしては「独立したい」という思いがかなり先行していたなと思います。正直なところ、今ほどビジョンがなかったというのが本音です。
なので、起業を決意してからサービスを後から考える、というちょっと変わった流れになっていました。最初のうちは、いくつか作って流行ったものをメインプロダクトにしようくらいの考えだったんです。

 

Q:そうして起業に至ったわけですね。

 

和田:
そうですね。最初のメンバーは、代表の古川と私二人で、今の会社の前身であるロケットスタートを創業しました。最初のうちは受託をやりつつ、初の自社サービスとしてnanapiというサービスをリリースしたという流れになります。

 

Q:会社を経営する上で大切にしてることってありますか?

 

和田:
経営理念や経営方針などはコンセンサスがとれていて、「健全性」みたいなものは大事にしています。胸をはれるような、世の中をよくしたいという考えを大事にしてサービスをつくっていきたいなと。このあたりの考え方は会社に強く根付いているものなので、今後も大事にしていきたいですね。

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Q:今後は和田さん自身どうなっていきたいとか、nanapiをどうしていきたいとかありますか?

 

和田:
株式会社nanapiに関して言えば、基本的にはインターネットにおいてビジネスをする企業です。そこが我々の強みなので、インターネットから大きくはずれるような事業はしません。我々の強みを最大限に活かせる領域で戦いたいとは思っています。
会社の規模もこれからどんどん大きくしていきたいと思っています。ただ、まだ1000人くらいの会社経営とかってイメージができていないのは正直なところです。このあたりは会社のフェーズによって私自身も成長していかなければいけないなと思っている部分です。

組織や働き方の面についていうと「職種の垣根を出来るだけなくしたい」という思いがあります。職種に縛られたワークスタイルってこれからどんどんと廃れていくと思うんです。エンジニアだってデザインしたほうがいいし、デザイナーだってサービスの企画をしたほうがいい。nanapiは「イケてるものをつくっている集団」でありたいので、ものづくりができる組織という点はより重視していきます。

 

Q:CTOとしてはどういうエンジニアチームをつくっていく予定ですか?

 

和田:
「エンジニアがエンジニアらしく働ける組織」を作っていきたいですね。
ただコードを書くだけではなくて、ものづくりをすること自体がエンジニアリングだとおもうんです。そういったものづくりを最大限に支援できるような体制を維持し続けたいと思っています。
これは採用基準にも明確にあらわれていて、「テクノロジーがすき」「ものづくりがすき」というのが弊社で採用する上での絶対的な条件です。そういった採用基準のメンバーしかいないので、「次のサービスでどんな技術を使おうか」という話をするときだってエンジニア全員で盛り上がります。私自身もその議論の場にはエンジニアとして参加しますし、私がメインでみているインフラ周りにはかなりアグレッシブに新しいもの入れてますよ(笑)
当然CTOってマネージメントの比重は多くなるのですが、当然技術はわかっていないといけない。全てをコントロールできる知識がなくてもいいから、最低でも話を理解できるくらいじゃないとダメなんじゃないかなと思います。

 

Q:和田さん個人としてはどのような将来像を描かれていますか?

 

和田:
ロックじゃないものはやりたくないんですよ。

かっこ良く生きていきたいし、やりたいなと思ったことには全てチャレンジしていきたい。
将来的には全く別の仕事をしている可能性もありますし、それくらいやりたことがたくさんあったほうが人生は楽しめるんじゃないかなと思っています。
エンジニアとしては今まで、インフラエンジニア、アプリケーションエンジニアとキャリアを積んできました。次はデザインの方にいきたいと思っていろいろと始めています。
どうぜなら1人で全部できるようになりたいですし、単純にできることは多いほうが楽しいですから!

 

Q:なるほど。ありがとうございます。最後にこちらを読んでいただいた方に一言いただけますか?

 

和田:
一緒に運動をしてくれるような仲間を募集してます!バンドメンバーでも結構です(笑)
ぜひご連絡ください!

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