最高執行責任者(Chief Executive Officer) への道のり

「共通の世界観を自分の言葉で語る」

株式会社オウケイウェイヴ
 福田匡成

interview01101株式会社オウケイウェイヴ(英語表記:OKWave)
取締役副社長(COO) 福田匡成

1971年5月21日生まれ
慶応義塾大学を卒業後、日本電信電話株式会社(NTT)に営業、商品開発、事業企画等を経験。2000年6月に株式会社オウケイウェイヴ副社長に就任。2006年6月にセントレックス市場に上場。取締役副社長(COO)として活躍中。  

 


COOまでの道のり

 慶応大学を卒業して、日本電信電話株式会社(NTT)に入社しました。商品開発や事業開発を行いながら、シリコンバレーのベンチャーにも出資をしていたので、その企業が開発した商品の日本へのローカライズを担当していました。日本に戻ってからは引き続き商品開発として当時市場が拡大していたEコマースのパッケージ商品を全国の営業マン(代理店)向けに販売戦略を組み立てたり、ターゲティングを行う事業に関わっていました。 

 私は親族の関係で有名な音楽関係者にお会いする機会や、パリでリサイタルを聴く機会が多々ありました。自分で言うのもなんですが、相当耳は鍛えられていると思います。プロのピアニストは幼少時代からピアノの練習をしている方が多くいます。大概小さい頃からやっていた方がうまくなる。早くやりたい事に気づいて早くそれに触れる。

 音楽でプロになる事も野球・サッカー・勉強も同じです。早く始める事とそのことに気づくことの大切さをNTTで仕事をしていく中で、後輩に語っていた時、現代表の兼元を紹介されました。会ってすぐに前述の話をしたら、意気投合して「是非やりましょう」という事になりました。それが2000年の1月で実際に4月には入社しているので、決断は早かったですね。自分とまったく同じ事をやっていきたい人はあまりいないですし、仲間が増える事って嬉しいじゃないですか。即決でした。

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 最初は渋谷のアパートからのスタートでした。1階にはワハハ本舗の事務所がありましたね。最初は2人でのスタートでしたから机を組み立てたり、ネットワークの構築をしたりとにかく何でもやりました。

 2000年?2001年にかけて収益基盤となるFAQシステムのOKBizの立上げを行いました。また、当時はQ&Aサイト「OKWave」は「2ちゃんねるとどこが違うの?」とよく言われていましたが、Q&A形式にしているのでコミュニケーションのミニマムユニット。問題を解決する場所を提供するという位置づけです。2ちゃんねるは情報や文字が流れている状態ですので、棲み分けはしっかりしていました。 

 2006年には社員も60名弱になり、セントレックスに上場。設立当初は様々な外部の方に手伝いをしてもらい拡大してきましたが、2013年3月現在(インタビュー時)は130名弱となっています。多言語コミュニティとして「OKWave ありがとう」などの海外展開や、子会社を通じてのOKMusicのような新しい事業の立ち上げも随時行っています。

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共通の世界観、軸は創業当時とまったく変わらない

 会社全体の方向性は兼元に任せています。彼は会社の顔ですからね。私は単年計画の実行について各ディビジョン長・マネージャーと積めて、日々の行動に落としていく役割を担っています。創業当時は何でもやらないといけなかったのですが、今ではCFOやCTOの採用を行い、だいぶ組織として固まってきました。当時は様々なディビジョンの兼務を行っていて、最大80名の部下を抱えていました。従業員との面談も10分おきに1日かけて何十人も行っていましたが、去年あたりからは各ディビジョン長が担い、事業計画や新規事業に力を注げるようになってきています。

 市場が出来上がってくると当然競合との差別化や目標を達成させるための施策などを考えなくてはいけません。また会社の方向性やOKWaveとしての価値をしっかり固めて行く事も重要です。

 中長期計画に関しては役員やディビジョン長などが話し合い決めるので、現場に落とし込んでいく事はとても苦労しましたね。「こうなりたい」というビジョンのようなものを経営会議に出席していない現場に省略して伝えると「その数字は無理です」「よくわかりません」と言われます。長い時間経営陣が会議をして出した結論なので一言で理解できる訳はないですよね。なのでロジカルに、日々数字を上げるために行動している数値に落とし込んで現場に伝える必要があります。しかし、やはりビジョンも伝えないといけないのでそれも伝える。ビジョン、ロジカル、ビジョン、ロジカル・・・・と繰り返し伝えていくとだんだん現場も理解してきてくれます。相当苦労はしましたが。

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COOを目指す方へ

 企業の世界観、成し遂げたい事について自分の言葉で語れないといけないと思います。厳密に言うと、語れるくらい考えなければいけないと思います。私は創業前から現在行っている事業について考えていた訳ですし、兼元もCFOやCTOなども一緒だと思います。目指している頂上・世界観は創業時から全く変わっていないのですが、方法は日々変わっています。頂上に対してもう8合目まで来ているかな?と思っていたらまだ1合目だったなんて事もありますからね。

 またとにかく対話をする事。一従業員から経営を担う一員になるには話をする以外に方法は現時点ではないと思っています。例えば弊社では何年も前から隔週で社長と社員の懇談会を行っています。私とCFO、CTOそれぞれとの懇談会も2012年7月から行っています。素朴な質問ほど鋭いですね。これってそもそも達成できるんですかね?等です。自分の考えをしっかり伝えて、相手の意見も聞くと理解は深まりますし、お互いの考えもわかります。人はただ教えるだけではなかなか伝わらないもので、感じてもらうことが大事だと思っています。

 弊社の理念も「世界中の人と人を信頼と満足でつないでありがとうを生み出していく」から「ARIGATOで世界をつなぎ幸せで満たす」というメッセージとして新たに統一しました。軸としてはまったく変わっていないですが、日々経営陣・現場・そしてありがとうをいただく顧客と対話をする事で頂上に近づいています。 

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