30代で転職を成功させるためには?

将来のキャリア形成を考えると失敗するのが怖くなる30代の転職。30代でも転職はできますが、希望する職種や経験によっては採用率が落ちてしまうこともあります。この記事では、30代の転職市場の動向から成功するために必要なポイントをご紹介します。


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目次[非表示]

  1. 30代の転職市場とは?
  2. 30代からの転職に向いている人とは
  3. 30代からの転職を考え直したほうが良い人とは
  4. 企業が転職者に求めるものとは
  5. 30代で転職するメリット
  6. 30代で転職するデメリット
  7. 30代で転職を成功させるために必要な3つのポイント
  8. まとめ

30代の転職市場とは?

以前は、厚生労働省が定義する若者の年齢が34歳だったこともあり「35歳転職限界説」が、転職市場では高らかに謳われていました。

しかし現在では、少子高齢化が進み、終身雇用や年功序列が崩れたこともあって、35歳転職限界説は過去のものとなりました。

それでは、現在の日本において30代の転職市場はどうなっているのでしょうか?以下で詳しくみていきましょう。

30代の転職者は増加傾向

結論から言うと、30代の転職者は近年増加傾向にあります。
令和3年度の厚生労働省による「転職入職者の状況」という調査によると、30代の転職率は30代前半の男性が11.0%に対して女性が14.7%、30代後半では男性が8.8%に対して女性が14.0%と年齢別に見ても比較的高い年代であることがわかっています。

【年齢別転職入職率 まとめ】

引用:転職入職者の状況|厚生労働省

40代や50代と比較しても高い数字を記録しているので、30代の転職市場は活発であると言えます。

30代からの転職に向いている人とは

それではどのような人が30代からの転職に向いているのでしょうか。

ここでは30代から転職をして成功した人に共通している「3つの特徴」について解説していきます。

待遇面が悪化してもやりたい仕事がある

30代は人生における1つの区切りとして、多くの人が将来について真剣に考えはじめるタイミングです。

「今やっている仕事を定年まで続けてもいいのだろうか?」「どうせ仕事をするなら自分が好きなことに挑戦してみたい」といったように、将来のことを考えて自分のやりたい仕事ややりがいのある仕事に挑戦したいと思いはじめるのが30代の特徴と言えるでしょう。

そのため待遇面が今よりも悪化したとしても、自分がやりたい仕事ややりがいのある仕事に挑戦したいという強い思いがある人は、30代からでも転職して成功する傾向にあります。

経験や実績を活かせる仕事がある

30代までの経験や実績を活かせる仕事がある場合も転職に向いていると言えるでしょう。

たとえばエンジニアとして働いていた人の場合、それまでは二次請けの会社にいた人が、経験や実績を活かして事業会社のエンジニアやITコンサルタントに転職するケースなどが該当します。

経験や実績を活かしつつ着実にキャリアアップを狙うといった形の転職であれば、30代でも成功する可能性は高いと言えるでしょう。

市場価値が高い

市場価値が高い人も30代からの転職に向いていると言えるでしょう。

市場価値が高い人とは、業務における専門性や知識、スキル、人間的な魅力などを有しており、その能力を使ってさまざまな実績を重ねてきた人のことを指します。

こういった市場価値が高い人は、30代だけではなくそれ以降年齢を重ねても転職市場においては貴重な人材のため企業からも引くてあまたです。

30代からの転職を考え直したほうが良い人とは

次の3つの特徴に該当する場合、30代から転職することは考え直した方が良いかもしれません。

・今の仕事に飽きたので他の仕事をしてみたい

・楽な職場で年収をアップさせたい

・年下の上司や先輩から指示をされたくない

自分に当てはまるかどうか考えながら確認してみてください。

今の仕事に飽きたので他の仕事をしてみたい

今の仕事に飽きたから他の仕事をしてみたいという単純な理由で転職を検討されているのであれば、今すぐにでも考え直した方がよいでしょう。

飽きたからという理由だけ安易に転職をしてしまうと、後々後悔してしまう可能性が高いです。もし飽きたことを理由に今の仕事を続けるべきか迷っているのであれば、転職するかどうかは慎重に決断しましょう。

楽な職場で年収をアップさせたい

「もしかしたら今よりも楽な職場で年収をアップさせることができるのではないか」と思い転職をすると失敗しがちです。

そもそもどれほど簡単そうに見えても、さまざまな要素が絡み合っている職場において簡単な仕事というのはありません苦労して転職活動を行い、慣れ親しんでいる仕事を手放して未知の仕事に挑戦する方がよほど困難な道だと言えるでしょう。

そのため「今の職場の仕事がきついから」という単純な気持ちで転職をしてしまうと、あとから後悔する可能性が高いです。

年下の上司や先輩から指示をされたくない

年下の上司や先輩から指示をされたくないという理由で転職を考えているのであれば、考え直した方がよいでしょう。

そもそも上司が年上か年下かは、自分で選ぶことのできるものではありません。仮に転職したとしても、転職した先の職場の上司や先輩が年下である可能性は十分ありえます。

適切なキャリアアップを実現するために、まずは、今の職場で人付き合いがうまく進むように工夫してみましょう。

企業が転職者に求めるものとは

30代で転職を成功させるためには、企業が転職者に対して何を求めているのか知ることも重要です。

そこで以下では、企業が転職者に求める3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

環境への適応力

近年では、技術革新によって毎年のように画期的なサービスが生まれたり、コロナ禍をはじめとしたこれまでにない未知の変化がおきたりなど、企業としても先行きが見えない不透明な時代を迎えています。

そんな中で多くの企業は、変化が激しい時代の中で常に適応できる力をもった人材を求めています。

特に転職をした場合、新しい企業の環境や文化、仕事のやり方などに慣れなければなりません。こうした変化にすぐに対応して、自分のもつスキルや経験を活かすことのできる人材であれば30代で転職したとしても成功することができるでしょう。

即戦力

企業が求める即戦力とは、研修や指導に時間をかけなかったとしてもすぐに仕事を任せることのできる人のことです。

企業によっては未経験者のために研修期間を設けて、仕事ができるように時間や手間を割いています。しかし研修期間を設けるとなると、人材とコストをその人に対して費やさなければなりません。

そのため入社してからすぐに戦力となってくれる人材は、企業としても研修などのコストをかける必要がないためかなり重宝されます。

マネジメント力

そもそもマネジメントとは「経営」や「管理」といった意味で、ビジネス用語としては人や資産など、組織の経営資源を管理することを指します。

企業が求めるマネジメント力とは、チームをまとめたり、課題を解決するために組織を管理したりすることのできる能力です。

そのため、過去にプロジェクトやチームをまとめた経験のある人は、マネジメント力があるとみなされて転職するのに有利になる可能性があります。

30代で転職するメリット

30代で転職するメリットは以下の3つです。

・経験・スキルを活かせる

・給料・ポジションが上がる可能性がある

・リーダー・幹部としてのニーズが高い

それぞれのメリットについて以下で詳しく見ていきましょう。

経験・スキルを活かせる

一般的な30代の人は、社会人としてある程度のキャリアを積んでいる状態です。

そのため転職をするときにも、これまでの経験や培ったスキルを活かすことができます。特に30代の中途採用を積極的に行っている会社では、企業に足りない経験やスキルをもっている人材を求めています。

企業が求めている経験やスキルをすでに有しているのであれば、20代よりもスムーズに転職することができるでしょう。

給料・ポジションが上がる可能性がある

30代で転職する場合、管理職やマネジメント職になることが多いので、給料やポジションが今よりも上がる可能性があります。

特に転職する人の経験やスキルが企業のニーズと合致しているのであれば、自分が思っていたよりも良い条件で転職することが可能です。

また管理職やマネジメント職として経験を積むことができれば、将来的にさらに条件の良い転職をすることもできるでしょう。

リーダー・幹部としてのニーズが高い

企業が求めているスキルや経験を有している人の場合、プロジェクトリーダーや将来の幹部候補として転職できる可能性もあります。

それまで管理職やマネジメント職の経験がなかったとしても、スキルや経験を見込まれてプロジェクトリーダーなどのポジションをもらえれば、将来の選択肢はかなり広がります。

まだ経験やスキルが少ない20代と比べれば、リーダーや幹部としてのニーズが高い30代での転職はかなりメリットがあると言えるでしょう。

30代で転職するデメリット

30代で転職するデメリットは以下の2点です。

・キャリア形成の難易度が上がる

・異業種や異職種に転職する場合は、年収が下がるリスクがある

メリットとデメリットを比較しながら、転職すべきかどうかもう一度考えてみましょう。

キャリア形成の難易度が上がる

30代で転職する場合、20代のときよりもキャリア形成の難易度が上がってしまうというデメリットがあります。

基本的に30代の転職者に対しては、企業側も即戦力として働いてくれることを期待しています。そのため転職を機に、新しいキャリアを形成するといったことは20代よりもはるかに難しいです。

即戦力として働けるスキルや経験を有していない場合、30代で転職するのはかなり難しいと言えるでしょう。

異業種や異職種に転職する場合は、年収が下がるリスクがある

異業種や異職種に転職する場合、年収が下がるリスクがあるのも30代で転職するデメリットです。

年収が下がってしまうと、今の生活を維持するのが困難になってしまう可能性もあります。そのため30代で異業種や異職種に転職する場合、年収が下がるリスクも考慮して将来のことを考えなければなりません。

どうしても今の年収やポジションを失いたくない場合は、異業種や異職種ではなく、今のスキルや経験を活かせる仕事に転職することをおすすめします。

30代で転職を成功させるために必要な3つのポイント

30代で転職を成功させるためには、次の3つのポイントをおさえておきましょう。

・応募する会社にどのように貢献できるか言語化する

・人に語れる経験を見つける

・自分の価値観を明確にする

それぞれのポイントについて以下で詳しく見ていきましょう。

応募する会社にどのように貢献できるか言語化する

30代で転職を成功させるためには、応募する会社に対してどのように貢献できるか具体的に言語化する力が必要です。

たとえば、営業として働いていた人の場合「自分の強みは諦めず営業し続けるところです」とアピールしても、転職市場において企業から高い評価を得ることは難しいでしょう。

これまで契約がとれる顧客をどのように見極めてきたのか、顧客が必要なものをどのような方法で引き出してきたのかなど、自分のスキルや経験と実績をわかりやすく説明できれば、企業側もその人が転職してどのように貢献してくれるのかイメージがつきます。

逆に自分のスキルや経験と実績を分かりやすく説明できなければ、企業もその人が転職してどのような貢献をしてくれるのかイメージがつかないので、採用してもらえる確率はかなり低いです。

30代で転職をするのであれば、応募する企業ごとに自分のスキルや経験、実績などを照らし合わせて、どのように貢献できるか分かりやすく説明できるようにしておきましょう。

人に語れる経験を見つける

人に語れる経験を有している場合、30代で転職をしたとしても成功する可能性が高まります。

人に語れる経験とは、これまでの仕事で成し遂げたことだったり、逆に失敗してしまったりしたことなどです。特に、失敗してしまった経験から自分が何を学び、その学びを今どのように活かしているのか語ることができれば企業からも評価してもらえます。

自分の価値観を明確にする

自分の価値観を明確にしているかどうかも、30代で転職を成功させるためには重要なポイントです。

ほとんどの人は転職するにあたって「自分ができること」を軸に、転職先を選びます。しかし30代は、職場では責任の大きい仕事を任されるようになり、プライベートでも結婚や出産、親の健康管理/介護などで大きな変化が訪れる年代です。

そのため自分ができる仕事よりも、今後自分はどのように生きていくのか仕事を通じてどのようなことを成し遂げたいのか価値観を明確にすることが重要になります。

価値観が明確になっておらず曖昧な気持ちで転職をしてしまうと、将来後悔してしまう可能性が高いです。将来後悔することを防ぐためにも、まずは自分の価値観を明確にして、どのような仕事を選ぶべきなのか考えることからはじめてみましょう。

まとめ

今回は「30代の転職市場」「30代で転職を成功させるために必要なポイント」について解説しました。

「今の職場が嫌いだから」「年下の上司の言うことを聞きたくないから」といった安易な気持ちで転職をしてしまうと、失敗するリスクが高まるので注意が必要です。

現在の転職市場では、30代であっても転職すること自体は難しくありません​​​​​​​

しかし転職に成功するためには、まずは自分のスキルや経験、価値観を棚卸しして、その転職が本当に必要かどうか見極める必要があります。

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