馬鹿の話をしようじゃないか

〜楽しき志のススメ〜

玉井勝善×蔵元二郎

Katsuyoshi Tamai×Jiro Kuramoto

【玉井勝善(たまいかつよし)】​
株式会社Padel Asia 代表取締役
1975年3月 岩手県宮古市で生まれ千葉県松戸市で育つ。26歳でWeb制作開発・人材派遣を手掛ける株式会社SORAを創業。
2015年スペイン発祥のラケットスポーツ「パデル」と出会い、14年間経営してきたIT企業のSORAの代表取締役を退任し、株式会社Padel Asiaを設立。
2016年9月に東京都内初のパデル施設オープンを目指す。「東京にPadel施設を建設するクラウドファンディングプロジェクト」はCAMPFIREスポーツ分野で過去最大金額を調達し達成。​

<ブログ:40代を本気で生きてみる>
http://padelman.hatenablog.com/

<株式会社Padel Asia>
http://www.padelasia.jp/

【蔵元二郎(くらもとじろう)】​
BNGパートナーズ 代表取締役会長
鹿児島県生まれ。九州大学経済学部経済工学科卒業。大手金融機関にて人事・経営企画に従事した後、グッドウィル・キャリアにて新規事業責任者、社長室長に従事。
2002年、ジェイブレイン創業、取締役最高執行責任者就任。同社をベンチャー企業特化の人材紹介にて国内ナンバーワンに成長させる。
09年9月、BNG(*)パートナーズ設立、代表取締役就任。2,000名以上のベンチャー企業経営者を輩出。毎年3,000名以上の学生に講演をし、次世代アントレプレナーの育成にも力を注ぐ。
*BNG=馬鹿が日本を元気にする

<蔵元二郎のブログ「ぢろぐ」>
http://www.bngpartners.jp/blog_jiro/

蔵元:玉井さんとは共通の知り合いを通じて、お互い面識はあったんだけどそこまで親しくはなくて。「ITの社長で、大きい声でよく笑う人」って印象でした。

玉井:そうですね、新年会で会うくらい。

蔵元:で、去年Facebook眺めてたら「会社辞めてパデル始めました」って、ハァ!?って(笑)

玉井:あはは。

蔵元:これは馬鹿だなーって思ったので、今日はそのへんの話をたっぷり聞かせてもらおうと思います。

玉井:よろしくお願いします!

パデルとは?
テニスとスカッシュを合わせたようなラケット競技。40年ほど前にスペインで生まれ、日本には2013年に上陸しました。コートはテニスコートの半分のサイズで、周囲が強化ガラスと金網に囲まれており、その壁にバウンドさせてラリーを続けるのが特徴です。

独立して社長になる!それだけは決めていた

蔵元:もともと、お父さんが事業をされていたんですよね。

玉井:はい、祖父も父も経営者。だから子供の頃は、親父の会社を継いで社長になるもんだと思ってました。でも小4の時に倒産してしまって。夜逃げも経験しました。元いた小学校にこっそり行って、みんなを影から見守ったりしてましたね。まあ大学生の時にも、二度目の倒産と夜逃げをするんですけど。

蔵元:波乱万丈。そこから最初の起業まではどういう経緯で?

玉井:最初は普通にサラリーマンでした。営業をやってたんですが合わなくて。「おい新人」って呼ばれるのがすごく嫌でしたね、俺名前あるのにって。それで自分を出したくて、黒のワイシャツに赤のネクタイとかして行ったり。馬鹿ですね(笑)

蔵元:俺と一緒だ!俺は黒×黒だった。

玉井:本当ですか!それで「自分で独立して何かやろう」ってことだけは早いうちから決めてたんですよ。24歳の時、会社の先輩の起業に乗って、立ち上げから参画しました。それまでは「社長になる」とは決めていたものの、実際は経営どころか営業も何も知らなかったので、そこで修行させてもらえたのは良かったですね。

蔵元:それで上場まで行って。

玉井:はい。でもその頃には少しずつ自分の居場所がなくなってきた感じがあって。優秀な人がどんどん入ってきますから。26歳で「やっぱり社長になります」ってやめて、株式会社SORAを立ち上げました。

蔵元:SORAも順調でしたよね。クライアントも結構大きいところで。

玉井:クライアントにも恵まれましたね。

蔵元:で、15年近く順調にやってきた中、Facebookで「パデル」とかわけわかんないこと言いだした、と(笑)。

40の声を聞いて、このまま終わるのかなって。​まさにその時、ズキューンって出会ってしまった。パデルに。

40歳の壁を打ち破った、運命の出会い

玉井:40歳になった時、もやっと、このまま死ぬまでSORAの社長なのかなと。

蔵元:人生のことを考えちゃうよね。玉井さんと僕は同い年なんですよね。僕は2015年の2月、玉井さんは3月で40歳になった。

玉井:Facebook見てると、同じようにITで社長やってたヤツが沖縄で漁師始めたり、政治の道に行ったり。

蔵元:ほとんどの人が、40歳を機に思うところがあると思う。何か「いいこと」したくなるんだよね。でも生活やお金のことや何かしらあって、できない人の方が多いんだけど。

玉井:そんな感じで悩んでた頃、たまたま知り合いからパデルやらないか?って誘われて。1日プレーしてみたら、もう。ズキューン!ってやられました。

蔵元:運命的な出会いだ。

玉井:でもまだ日本にパデルができる施設はほとんどない。やりたい!作りたい!って。最初はSORAの新規事業としてやろうと思ったんですよね。

蔵元:普通はそうだよね、普通は。

玉井:でも調べていくとやっぱりお金もかかるし、そうするとITの会社なのにパデル事業で出資受けるのはおかしなことになるし、これはやっぱり別会社だなと。

蔵元:そうなると普通は、両方の会社で代表をやりますよね?

玉井:ですよね。でも人様からお金出していただくのに、2つの代表やって両方中途半端になるのが自分でもわかって。SORAから離れることにしました。

退路を断つと、周りが応援してくれる。これって成功する人に共通する話だよね。

蔵元:やりたいことと出会って決断したというのは、いわゆる美談なんですけど、そうはいってもお金の話とか、考えなきゃいけないこともいろいろあるわけじゃないですか。

玉井:正直もう、月2〜30万円収入があってパデルやれてたらそれでいいかなって。でもやっぱり相当悩んで、嫁さんに相談したら「やっとやりたいこと見つけたね。私は派手な生活したいわけじゃないし、あなたはITじゃないってずっと思ってた」と言ってくれたんです。

蔵元:奥さんはわかってたんだ。

玉井:それで覚悟が決まって、そこからは早かったですね。パデルに出会ってから4か月後には、株式会社Padel Asiaができてたから。いろんな人が応援してくれて、株主集めるのも本当にスムーズでした。

蔵元:やっぱりそれは、玉井さんが退路を断ってたからこそ、みんな応援してくれたんですよね。成功する人に共通する話。

玉井:本当にそう思います。退路断った瞬間に周りが応援してくれた。私がFacebookで言ってると、優秀な人たちが手伝いたいと言ってきてくれるんです。

蔵元:たぶんその人たちも、自分もどっかで熱中して本気で人生生きたいって思ってるんでしょうね。玉井さんのその姿に心打たれて、僕もそういう熱い人生にしたいですっていう。

子供とおじいちゃんが一緒にプレーできて、一緒に笑いあえるスポーツなんて、他になくない?

パデルで日本中、アジア中を笑顔にしたい

蔵元:それほどまでに玉井さんを「ズキュン」しちゃったパデルの魅力って、どんなところですか?

玉井:私は学生の頃からテニスをやっていたんですが、テニスと比べてエンターテイメント性がすごく高いんですよ。プレー自体ももちろん楽しいんですが、アサード(南米風BBQ)やりながら、お酒飲みながら、音楽かけて、みんなで一緒に楽しめる。コートと観客席が近いし、珍プレー好プレーが続出するたびにみんなでエキサイトして、笑顔になって。そういうところにやられちゃった。

蔵元:確かにテニスよりそっちの方が合いそうですもんね、玉井さん。

玉井:スペインでは、パデル人口がテニス人口の3.5倍に増えていて、この10年で競技人口が急激に増えたスポーツとしては世界一と言われています。パラグアイとかの元スペイン統治国では、国民的スポーツ。

蔵元:なるほど。じゃ結構だれでも楽しめるんですね。

玉井:そうです、初心者でもすぐにプレーを楽しめます。私、3年前にテニスで全国大会出てるんですよ。でもこの前、ほとんどテニスやったことない友人にパデルを1時間レッスンしたら、負けたんです。それぐらいすぐプレーできるんです。壁があってボールがいろんな動きするから、頭脳プレーや運の要素が入ってくるんですね。

蔵元:それ面白いですね。僕も少しテニスやるんですが、ガチでやる気は全くなくて、みんなで盛り上がりたいだけ。汗流して酒飲んだらおいしいじゃん、って。なので僕にもぴったりですね、パデルは。

玉井:そう、面白ければいいんですよ。私の最終的な目指すところは、パデルがつなぐ地域コミュニティなんです。海外だと、子供とお年寄りが一緒にプレーしてたりするんですけど、これってすごいことじゃないですか?「お年寄りを大切にしよう」とかいう押し付けじゃなくて、普通に「このおじいちゃんパデルうまいじゃん!」みたいな。スポーツが人と人をつなげて、笑顔を生む、それが最終的な構想ですね。

蔵元:いいですね。何年で何施設、といった展望はありますか?

玉井:2021年で20施設。2030年で120施設。

蔵元:おおー、ぶっ飛んでますね!

玉井:そうですね。ナンバーワンになる、アジアナンバーワン。現状アジアだけ、競技人口がほぼゼロなんです。まずは東京に施設を作りますが、アジア全域に積極的に行きたいですね。

蔵元:そうかそうか、日本だけじゃないですもんね。パデルアジア。事業という観点からは、どうなんですか?

玉井:パデルって実は収益性高いんですよ。テニスコートのスペースだとパデルなら2面作れるので、同じレンタルコート代金でやると単価2倍。あと、食事も出せるのはテニスと違うところですし。先行者利益として物販とかが独占的にできるというのもあります。とはいえまずはパデルを知ってもらう段階なので、いろいろ企画してるんですが、そのひとつでマジで馬鹿だなって言われたのがあって。

蔵元:ほう。

玉井:スペイン大使館に日本パデル協会のバックアップをお願いしたりしてるんですが、今度スペイン国王が来日するということで、パデルのラケット持って来日してくれませんかって提案書を持っていたんです。でも全然ダメでした(笑)。国王の予定は皇室との関係があるし、商売として使っちゃいけないってことで。

蔵元:そりゃそうだ!

玉井:でも諦めてないんです。国王は無理でもこの人なら、とかあるかもしれませんし!

蔵元:ダメと言われたからって、何かを失うわけじゃないしね。

玉井:そうそう。あとそれから、クラウドファンディングもすごい挑戦だった。700万円、これはコートひとつ作る予算なんですが、この金額設定をはじめに相談したら運営側の方に「無理です」と言われて。あれって690万円達成しても一銭も入らないんですね。だから「もう少し現実的な設定にしてください」って。でももし700万円を達成したら、スポーツ史上最高額だと聞いて、じゃあやろうよって。それで、40日間のうち30日経った時点で、290万。正直これ無理だなって思ったんですけど、最後の数日ですごい電話がかかってきて、「玉ちゃん、うち会社から出すよ」って何人も。最後は達成した。誰か一人の強い思い、志が奇跡を生むんだなと実感しました。

CAMPFIRE
とにかくエキサイティング!スペインの大人気スポーツPadelのコートを東京に設立
https://camp-fire.jp/projects/view/4062

人生をかけて世の中を良くしようとするのが馬鹿なら、馬鹿って褒め言葉じゃん、って。

自分をさらけ出して馬鹿になれ

蔵元:これから馬鹿になろうっていう人に、何かアドバイスはありますか?

玉井:そうですね、小さいことでもどんどん表に出して、行動していくことですね。Facebookとかブログとかで、やりたいことを公言したり。そうやって積んでいったものが、ある時、何かの機会に爆発するんです。

蔵元:それわかります。

玉井:蔵元さんもそうだと思うんですけど、自分をさらけ出すのが得意な人間は有利ですね。

蔵元:公言すると、否定的なことを言ってくる人もいっぱいいるじゃないですか。でもそんなの気にしなくていい。玉井さんも何か言われましたか?

玉井:いました。「パデルなんか流行らないよ」と言う方もいますよ。なに夢物語言ってるの、君はテニス業界のことわかってないよとか。事業計画作って見せても、こんなの収益にならないよとか。そんなにないない言われても、何も始まらないじゃんと思います。

蔵元:いやぁ、馬鹿の鏡ですね!僕はBNGパートナーズの創業前から、「馬鹿が日本を元気にするんだよ」ってよく言ってたんです。だから会社作った時に、社名をそのまま「株式会社馬鹿が日本を元気にする」にした。

玉井:え、BNGってそういうこと?それは馬鹿だね(笑)

蔵元:そうそう。世の中をもっとよくしたい、年収とか二の次、やったことがあるかどうか、それも二の次。それが馬鹿なら、馬鹿って褒め言葉じゃん、って。

玉井:最近会う人に、玉ちゃんらしいねと言われることが増えましたね。やっぱりやりたいことが出来ているというのは本当に今の活力。SORAの社長だった時は、1年がすごく短かった。15年もやってると、それまでに身についたことである程度回っちゃうから。でも今はすべてが勉強。建築の会社と話すとか、Tシャツを嫁さんと手作りしてレターパックで贈るとか、初めてやることばっかり。小学校の頃の1年みたいに長くて濃いんですよ。

蔵元:今思うと「ITの社長」より「パデルの人」の方がしっくり来てるよね、確かに。

玉井:みんなに言われる(笑)。個人的な展望になるけど、40代を本当に今までの集大成にしたいと思っていて。ビジネスマンとして、10年たった時にどういう結果が出せてるかっていうのが、すごく楽しみなんです。ゼロからスタートして、100万人のマーケット作ってアジアでてっぺんとります。

蔵元:お互い馬鹿同士ということで、今度から、玉ちゃん・じろちゃんにしませんか(笑)。

玉井:はははっ!

俺の志

人生かけてパデルで笑顔を創る!

玉井勝善

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